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Posted by ミリタリーブログ at

2009年06月05日

「基礎と反復」A.T.T.Sトレーニング&ゲーム レポその②

午後からは室内での射撃方法や突入方法のレクチャー、その後インドア戦を行いました。

 
室内突入はスリーマンセルとワンマンセルのレクチャー。
室内突入という戦法は非常にリスクの高い方法です。敵が待ち構えてるやもしれない建物に被弾覚悟で入っていかなければなりません。
イラクでは何かの事情が無いかぎり爆撃やミサイル・機関砲による攻撃で建物自体を破壊してしまうそうです。
また、突入に然る場合は出来るかぎり屋内の情報を集めることが鉄則だそうで、監視カメラや集音器に熱源探知装置などで
建物の状況、人数や配置などリサーチ、それから突入というのがセオリー。
室内戦で大切なことはスピードと慎重さと的確さ。膠着せずに次々と部屋をクリアリングしつつ前進。
敵に遭遇したら的確に撃ち倒し、また行き詰まった場合は即別ルートから進行したり、
二手に分かれて一方が敵を引きつける間にもう一方が背後から急襲したりとサバゲのインドア戦と同じ様な戦法だそうです。

 
スリーマンセルによる基本的な突入訓練画像。三人の順序をA.B.Cとした場合、
Aの突入後、間髪いれずにBが突入しAの死角を警戒しつつ反対側に展開。
最後尾のCがAとBの死角を警戒。問題が無い、もしくは脅威を排除した時点でクリアー。
ここでもっとも注意されたのが銃口の位置。AとBの銃口がお互いに向けられたり、
Cの銃口がA.Bの背後に向けられたりと誤射の原因となるシチュエーションが頻繁にありました。
サバゲー時でも背後からの味方撃ちが多々ありますし、経験された方も多いと思います。
味方に銃口が被る場合は銃を下げ、通り越したら元に戻す、特にCの突入時には銃口を上もしくは下に保持して
A,Bが銃口に被らない位置になったら、そこではじめて銃を構える。これが突入時の基本だそうです。
実際はこんなに簡単にはクリアリングはできないそうで、
物であふれる部屋や暗闇の中での捜索だったり遮へい物の無い通路だったりと
突入側にやさしくない状況が大多数だとか・・・。
ちなみにIBFインドアフィールドは教官曰く「ナイトメアタクティカル」
こんなに狭くややこしいと本職のオペレーターでも相当苦戦するだろうとのこと。

 
練習を兼ねたゲームを4回やった後、本日のおさらい。
ここでまたピストルやライフルの基本的な構え方の復習です。
「ピストルで当たる様になればライフルでも当たる様になる」ということで拳銃の構え方を重点的に復習。

ここで興味深かったのが敵のどの位置を撃てば有効かということ。
教官曰く「頭はスナイパーの領分、胴体はタクティカルの領分」
頭に一発打ち込めば即死で無力化できますが、敵と相対する、特に出会いがしらの場合は頭よりも面積の広い胴体の方が当たる確立が高いです。
たとえ相手がレベル4の抗弾プレートを装備していようが、拳銃弾を立て続けにブチ込まれれば動きは止まります。
動きを止めた後に改めて頭に撃ちこめばいいわけで・・・。
最近ソフトアーマー+抗弾プレートの組み合わせが多いですが、ソフトアーマーの役割はプレートへの衝撃を吸収するためだそうで、
それでも体は打撲状態になるそうです(プレートのみだと骨折の確立が高いそう)。

予定終了時間を1時間もオーバーしてのトレーニングでしたが、本当に楽しく、ためになりました。
本当に基礎的な内容でしたが、飽きることなく集中して学ぶことができました。
教え方も旨いし、なにより丁寧に丁寧に教えてもらえたのがとても嬉しく感じます。
次回開催される場合は必ずまた参加させてもらいます!


参加者のみなさん、お疲れ様でした。

  

Posted by しゅがごん at 23:05Comments(2)サバイバルゲーム